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月別アーカイブ: 2025年10月

🎨内装塗装工事 ― 空間を“色と質感”でデザインする技

皆さんこんにちは!

 

島根県出雲市を拠点に住宅・アパート・店舗・オフィスなど、幅広い内装工事・室内装飾工事に対応している

春日内装、更新担当の富山です。

 

🎨内装塗装工事 ― 空間を“色と質感”でデザインする技

 

 

 

内装塗装工事は、建物の内部空間を美しく・快適に・長く保つための仕上げ工程です。
壁や天井、建具、柱、家具、造作部分など、あらゆる内装面を塗装し、
空間全体の雰囲気を作り出すのがこの工事の大きな役割です。

単に「色を塗る」作業ではなく、室内の印象・光の反射・質感の調和までをコントロールする――
まさに“空間演出の最前線”といえる仕事です。


🏠内装塗装の目的 ― デザイン性と保護機能の両立

 

  1. デザイン・雰囲気づくり
     壁や天井の色・艶・質感によって、室内の印象は劇的に変化します。
     白系で明るく開放的に、マットなグレーで落ち着いた印象に、
     光沢のある仕上げで高級感を演出することも可能です。

  2. 保護・メンテナンス性
     塗装によって下地を守り、汚れや湿気、日焼けなどから保護します。
     クロス(壁紙)と違い、劣化しても部分補修がしやすいのも利点です。

  3. 衛生・環境対応
     近年は抗菌・防カビ塗料消臭機能付き塗料も登場し、
     病院や保育園、飲食店など衛生管理が求められる施設にも採用されています。


🖌️仕上がりを決める ― 下地処理の丁寧さが命

 

内装塗装の仕上がりは、**塗料を塗る前の準備(下地処理)**でほぼ決まります。

  1. ケレン・パテ処理
     壁の凹凸や小さなキズを丁寧に補修し、塗料が滑らかにのるよう整えます。
     この工程を省くと、光が当たった時にムラや影が出てしまいます。

  2. 養生(マスキング)
     床や窓枠など、塗料がついてはいけない部分を丁寧に保護します。
     現場では「養生の丁寧さが職人の腕」と言われるほど、仕上がりを左右します。

  3. 下塗り・中塗り・上塗り
     3層構造で塗膜を形成し、色ムラを防ぎながら美しい艶を出します。
     下塗りで吸い込みを防ぎ、中塗りで厚みを作り、上塗りで表面を均一に整えます。


🎨塗料の種類と特徴 ― 室内環境に合わせた選択がポイント

 

内装用塗料は、デザイン性だけでなく「人と環境へのやさしさ」も重視されます。

塗料の種類 特徴 主な用途
水性塗料 匂いが少なく安全性が高い 住宅・学校・オフィス
油性塗料 耐久性と光沢感に優れる 店舗・商業施設
アクリル塗料 発色が良くコスパに優れる 天井・間仕切り
シリコン塗料 防汚性・耐久性が高い 長期間メンテ不要な空間
漆喰・珪藻土系塗料 調湿・消臭効果あり 自然派リノベーション住宅

最近では、VOC(揮発性有機化合物)を抑えたエコ塗料が主流。
安全で健康的な空間づくりが求められる現代のニーズに応えています。


🌈色と光の関係 ― 心理的な効果もデザインの一部

 

色は人の感情に直接作用します。
そのため、空間の目的に応じて色選びを行うことも重要です。

  • 白・アイボリー:清潔感と開放感を演出(リビング・クリニックなど)

  • グレー・ベージュ:落ち着いた雰囲気(寝室・オフィスなど)

  • ブルー・グリーン系:集中力・安心感を与える(書斎・学習スペース)

  • オレンジ・レッド系:活気や暖かさを演出(飲食店・エントランスなど)

照明の色味(昼白色・電球色)によっても、見え方が変わるため、
施工前にサンプル塗りで確認することがプロの基本です。


👷‍♂️内装塗装の現場 ― 職人の感覚が生む“ムラのない美”

 

内装塗装の現場では、ローラー・刷毛・吹き付けなど多様な施工方法が使い分けられます。
例えば、ローラー仕上げは柔らかい風合い、吹き付け仕上げは均一なマット感、
刷毛仕上げは手仕事ならではの温かみを生み出します。

熟練の職人は、光の入り方や湿度まで読み取りながら塗膜の厚さを微調整します。
その感覚の積み重ねが、「どの角度から見てもムラのない仕上がり」を実現するのです。


💡クロス(壁紙)との違い ― “塗装だからできる自由度”

 

内装塗装は、壁紙クロスにはない質感と表情の豊かさがあります。
塗り替えや補修も容易で、長期的なコストパフォーマンスも高いのが特徴です。

また、店舗やオフィスでは企業カラーを表現するため、
ブランドイメージに合わせた特注カラーのオーダー塗装も増えています。


🧱メンテナンスと長持ちのコツ

 

  • 汚れた部分は水拭きよりも乾いた布で軽く拭く

  • 傷や剥がれが出た場合は部分補修が可能

  • 定期的な再塗装で10〜15年の美観維持が可能

塗装面は呼吸するように空気と湿気を調整しており、
湿度の高い日本の室内環境にも非常に適しています。


🖼️まとめ ― “色”が空間に命を吹き込む

 

内装塗装工事は、建物の内部空間に色・質感・生命感を与える仕事です。
そこに暮らす人・働く人・訪れる人――すべてが心地よく感じる空間を生み出すために、
職人は素材と向き合い、筆一本で空気感までもデザインします。

  • 見た目だけでなく、快適さ・衛生面も支える

  • 環境と健康に配慮した最新塗料を採用

  • 職人の感覚が、空間の質を決める

内装塗装は“仕上げ”でありながら、
実は空間デザインの始まりでもあります。


それは、日々の暮らしに「色で心地よさを添える」――そんな繊細で奥深い仕事なのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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建具工事 ― 空間を快適にする“見えない設計力”

皆さんこんにちは!

 

島根県出雲市を拠点に住宅・アパート・店舗・オフィスなど、幅広い内装工事・室内装飾工事に対応している

春日内装、更新担当の富山です。

 

 

 

建具工事 ― 空間を快適にする“見えない設計力”

 

 

 

建具(たてぐ)工事とは、建物内部のドア・引き戸・収納扉・間仕切りなど、
人の動きに合わせて開閉する「可動部分」を取り付ける工事です。
一見シンプルに見える作業ですが、実は建築の中でも最も繊細で、
動線・デザイン・安全性・耐久性をすべてバランス良く設計する必要があります。


🚪建具がもたらす快適性とは?

 

建具は単に「空間を仕切る」ための部材ではありません。
例えばリビングの引き戸を開けた瞬間、風が通り抜けて部屋全体が心地よくなる。
そんな体験を作るのも、建具の配置と開閉設計の妙です。

また、トイレや洗面所などはプライバシーを守りながらも圧迫感を与えないデザインが求められます。
建具工事は“使う人の動き”を想像しながら進められる、まさに“人中心設計”の象徴的な仕事です。


🧭設計の肝 ― 開き方ひとつで変わる動線の質

 

建具には、開き戸・引き戸・折れ戸・スライドドアなど様々なタイプがあります。
それぞれに得意なシーンがあり、設計段階での選択が重要です。

  • 開き戸:密閉性と遮音性が高く、プライベート空間に最適。

  • 引き戸:狭いスペースでも開閉が容易で、バリアフリー対応に最適。

  • 折れ戸:収納やクローゼット向け。開口部を広く取れる。

  • 自動ドア:商業施設やオフィスなどに多く採用。利便性と安全性を両立。

建具設計では、ドアの開閉方向や取っ手の高さ
周囲の壁との“干渉”まで考慮する必要があります。
このわずかな差が、長く使ううえでの快適性を大きく左右します。


🎨素材とデザインの進化

 

昔は木製の建具が主流でしたが、今ではアルミ・スチール・樹脂など多様な素材が使われています。
木の温もりを活かしつつ、アルミの軽さや防火性能を加える“ハイブリッド建具”も登場しています。

近年は「デザイン性」と「機能性」を融合させた商品が増え、
例えば和室にも似合うモダンガラスドアや、音を吸収する防音パネルドアなど、
空間デザインの主役としての役割を担うようになりました。


🧰建具職人の技術 ― ミリ単位の精度が要求される現場

 

建具工事の現場では、たった1mmのズレが大きな不具合につながります。
扉が閉まらない、引き戸がスムーズに動かない、鍵が合わない――
その多くは“取り付け精度”の問題です。

職人たちはレーザー墨出し機で水平・垂直を何度も確認し、
金物の調整を微単位で行います。
こうした地道な作業の積み重ねが、“毎日当たり前に使える建具”を支えています。


🏡まとめ

 

建具工事は、建物の“動き”を設計する重要な仕事です。
それは単なる取り付け作業ではなく、
人の暮らしや働く空間を快適にする設計と技術の融合

  • 人の動きをスムーズにする「動線設計」

  • 安全性とデザイン性を両立した「素材選び」

  • ミリ単位の精度で仕上げる「職人技術」

これらが揃って初めて、建具は本当の意味で“生きた空間の一部”になります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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